SNSや動画プラットフォームが個人の発信力を左右する2026年の現代において、小池百合子が歩んできた道は、まさに「メディア政治」の先駆的なモデルケースと言える。彼女はテレビというオールドメディアの全盛期にそのルールをハックし、自らの政治的資本へと変換した。
しかし、こうした「見せ方重視」の政治手法には批判も少なくない。政策の具体性や実行力よりも、イメージやパフォーマンスが先行する政治のあり方は、彼女のアナウンサー時代からの地続きのスタイルが生み出した弊害ではないかという指摘だ。メディアを味方につけ、時に敵を作り出すことで世論を喚起する手法は、現代のポピュリズムの原型とも言える。