寺泊の代名詞とも言えるのが、店頭に山積みにされた真っ赤なカニの数々です。観光客の間では「カニを安く手に入れたいけれど、どの時期に行くのがベストなのか」という疑問が絶えません。
寺泊で扱われる主なカニは、近海で獲れる紅ズワイガニと、冬の味覚の王様である本ズワイガニ(越後本ズワイなど)の2種類に大別されます。それぞれの旬と価格相場には明確な違いが存在します。
紅ズワイガニは禁漁期間(7〜8月)を除き、9月〜翌年6月頃まで広く流通します。特に春先(3月〜5月)や秋口(9月〜11月)は水揚げが安定し、店頭で「3杯で2,000円」「5杯で3,000円」といった驚きの格安セットが並びやすい狙い目の時期です。甘みが強くみずみずしい肉質で、その日のうちに茹で上げられたものをその場で頬張る贅沢は格別です。
一方、濃厚なカニ味噌としっかりとした身の詰まりを求めるなら、11月解禁以降の本ズワイガニが主役となります。特に12月下旬の年末年始営業期は需要がピークに達し相場が上がりますが、1月中旬から2月の厳冬期になると相場が落ち着き、高品質な本ズワイガニを適正価格で吟味しやすくなります。複数杯をまとめて購入する際は、店員さんに「身の入り具合」を尋ねながら購入するのが失敗しない秘訣です。