酒井藍さんのキャリアを語る上で欠かせないのが、吉本新喜劇の座長就任という歴史的快挙です。彼女が座長に就任したのは2017年7月のことで、当時としては吉本新喜劇史上最年少となる30歳10ヶ月、さらには1959年の劇団創設以来半世紀以上の歴史の中で女性初の座長という二重の偉業を達成しました。
伝統ある吉本新喜劇において、座長というポジションは単なる主演俳優ではありません。脚本の選定から座員のキャスティング、舞台全体の空気づくりまでを一手に担う最高責任者です。歴代の座長たちが40歳前後の脂が乗り切った時期に就任してきた歴史を振り返れば、30歳という若さでの抜擢がいかに異例であったかが分かります。
当時、吉本興業の首脳陣が弱冠30歳の彼女を座長に指名した背景には、抜群の観客動員力と共演者を輝かせる受け身の才能がありました。現在では就任から9年近くが経過し、すっかりベテラン座長としての貫禄と安定感を漂わせています。