尾上右近のパブリックイメージとして広く定着しているのが、芸能界屈指の「カレー愛好家」という側面です。年間360食以上、日によっては1日に複数食を平らげるなど、その執着は常軌を逸しています。
なぜここまでカレーに魅了されたのか。右近本人が語る背景には、単なる味覚の好みを超えた合理的な理由が存在します。
第一に、過密な舞台スケジュールにおける「最高の身体パフォーマンス維持食」である点です。歌舞伎やミュージカルの舞台は極めて高い体力を消費しますが、スパイスの薬効成分や消化吸収の早さが、疲労回復と発声のコンディション調整に最適であると語っています。
第二に、幼少期から多忙を極める稽古生活の中で、手軽かつ心身を満たす母のカレーが「原体験としての精神的支柱」になっている点です。自らカレーのプロデュースや専門書の出版を手掛けるなど、現在ではカルチャーアイコンとしても確固たるブランディングを確立しています。