ネット上や一部の視聴者の間では、「上島竜兵はいじられてリアクションをしていただけで、技術があったわけではない」という誤解が散見されることがあります。しかし、現場のプロフェッショナルたちはこの見方を真っ向から否定しています。
上島さんは、もともと青年座研究所で本格的な演劇を学んだバックボーンを持っていました。そのため、「相手の意図を瞬時に汲み取る観察眼」「0.1秒単位の間(ま)のコントロール」「怪我をせずに痛そうに見せるリアクションの身体能力」は業界屈指の完成度を誇っていました。
後輩芸人が強烈なツッコミを入れても、上島さんが絶妙な表情と怒り芸で受け止めることで、後輩が悪者にならずに笑いが成立する——。つまり、相手に100点のパスを出すための「受け身の技術」が極めて高かったのです。この高度な職人芸があったからこそ、ビートたけしさん、タモリさん、明石家さんまさん、志村けんさんといった大御所たちがこぞって上島さんを重用しました。