北海道小樽市にあるウイングベイ小樽(旧小樽築港駅前エリア)周辺や小樽港マリーナには、石原裕次郎を偲ぶ多くの足跡が残されています。中でもファンの間で聖地として愛されているのが、「北の旅人」の歌碑です。
かつて小樽にあった「石原裕次郎記念館」は2017年に惜しまれつつ閉館しましたが、歌碑や記念碑は小樽港を望むマリーナプラザ周辺へと大切に移設・保存されています。石碑の前にはボタンが設置されており、押すと裕次郎の甘い歌声がオホーツクへと続く海風に乗って響き渡る仕掛けになっています。
実際に現地を訪れると、リアルタイムで映画やドラマを観ていた往年のファンだけでなく、近年では昭和歌謡ブームに触れた若い世代や海外からの観光客が立ち寄り、静かに手を合わせる姿が見られます。小樽運河のガス灯が灯る夕暮れ時、この歌碑の前で海を眺めると、歌詞の世界観がそのまま現実と重なり合う特別な体験を味わえます。