ハンバーグ師匠の代名詞といえば、熱せられたステーキ皿のような熱量で放たれる決めゼリフです。ネタの合間に挟まれる「7(ジュ~)!」のカウントダウンや、「肉汁したたるいい男」「鉄板が熱いうちに召し上がれ」といったフレーズは、子どもから大人まで瞬時に模倣できるキャッチーさを誇ります。
このキャラクターが誕生したのは、かつてのバラエティ番組の無茶振り企画でした。相方の小沢一敬が独特の世界観を持つ一方で、「自分だけの強力なフックを作らなければならない」という強い危機感から生まれたキャラクターです。カウボーイ風の衣装に身を包み、フォークとナイフを構えるビジュアルは、アメリカンダイナーの陽気さと昭和の演芸場的なコテコテ感が絶妙にブレンドされています。
一見すると勢い任せの一発ギャグに見えますが、その構成は緻密です。短い前振りの後に必ず訪れる「間」、観客の期待値を最大限に引き上げた瞬間に出る爆音のシャウト、そして直後の照れ隠しを含めたツッコミの回収までが、1本のパッケージとして完成されています。この徹底したフォーマット化こそが、何年経っても飽きられない最大の要因となっています。