ものまねタレントが掲げる「本人公認」という看板には、時にプロモーション用の誇張が含まれるケースも少なくありません。しかし、ジャッキーちゃん(本名:栄島智)が手に入れた栄誉は、映画ファンをも唸らせる極めてピュアな現場のハプニングから生まれました。
決定打となったのは、2017年9月に開催されたジャッキー・チェン主演映画『スキップ・トレース』の来日プロモーションです。都内で行われたジャパンプレミアの現場に、トレードマークである黄色のトレーニングウェア姿で駆けつけたジャッキーちゃん。レッドカーペットを歩く世界の巨匠と目が合った瞬間、ジャッキー・チェン本人が指を指して相好を崩し、「似てる!」と自ら歩み寄って肩を抱き寄せたのです。
当時のイベント関係者は、取材に対して次のように語っています。
「取り巻きのセキュリティが一瞬緊張したほどの急接近でしたが、成龍(ジャッキー)本人が彼の顔を覗き込み、破顔一笑して抱きしめました。契約書を交わすような法的な公式ライセンス契約という意味ではありませんが、本人がメディアの前で公然と『ダブル(影武者)になれるよ』と冗談を飛ばし、温かく迎え入れたこの瞬間こそ、ファンが認める真の本人公認と言えます」
ジャッキー・チェンという世界的アイコンは、自身のパロディに対して極めて寛容であり、映画への情熱を持つ表現者を心から歓迎する懐の深さを持っています。この一件以降、ジャッキーちゃんは配給会社公認のPRアンバサダーを務めるなど、名実ともに「日本を代表するジャッキー・チェンそっくりさん」としての地位を確立しました。