テレビドラマでの成功に続き、須賀健太の演技力を日本映画界に刻み込んだのが、2005年公開の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』です。昭和33年の東京下町を舞台にした本作で、彼は吉岡秀隆演じる売れない作家・茶川竜之介のもとに身を寄せる孤児・古行淳之介役を演じました。
吉岡との息の合った掛け合いや、万年筆をプレゼントされた名シーンで見せた滂沱の涙は、名だたる映画評論家からも「昭和の情感を完璧に体現している」と激賞されました。この圧巻の演技が評価され、須賀は第30回日本アカデミー賞 新人俳優賞を当時としては異例の若さで受賞。単なる人気子役に留まらない、本格派俳優としての評価を不動のものにしました。
須賀は元々、特撮ヒーローに憧れて劇団ひまわりに入所した経歴を持ちます。幼少期から培った徹底した発声・身体表現の基礎訓練があったからこそ、山崎貴監督の精密な演出要求やVFXを多用した撮影環境にも柔軟に適応できたといえます。