毛皮のマリスから映画の世界へ 志磨遼平が明かす異端の表現美学

毛皮のマリスから映画の世界へ 志磨遼平が明かす異端の表現美学

毛皮のマリスから映画の世界へ 志磨遼平が明かす異端の表現美学にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

彼の創り出すサウンドの根底には、色濃いグラムロックの遺伝子が流れている。デヴィッド・ボウイやT・レックスが体現した耽美的かつ演劇的なロックスタイルは、彼のビジュアルやステージングに決定的な影響を与えた。華やかさの裏にある退廃的な空気感こそが、彼の表現の核だ。

一方で、90年代のオルタナティヴ・ロックが持つ歪んだギターサウンドや歪曲した叙情性も深く息づく。文学的な日本語詩を過激なノイズに乗せる手法は、歌謡曲の情緒と洋楽ロックの破壊力を高次元で融合させたものだ。脈々と受け継がれてきたロックの歴史を貪欲に吸収し、自身の血肉へと昇華させる手腕に狂いはない。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。