母を失ったその日から、横山裕は名実ともに弟たちの「親代わり」となった。アイドルとしての多忙を極めるスケジュールの隙間を縫っては地元の関西へと戻り、弟たちの生活環境を整えた。学費や生活費はもちろんのこと、彼らが将来社会へ羽ばたくために必要な費用のすべてを横山が一人で負担した。
自分が贅沢をすることは後回しにし、弟たちが望む進路を何一つ諦めさせないよう奔走する日々。「自分が倒れたらこの家族は終わる」というプレッシャーは想像を絶するものだったはずだ。しかし横山は弱音を吐くことなく、弟・充さんが学業に専念できる環境を力強く守り抜いた。