ネット上の情報や一部の動画コンテンツでは、「不眠に効くツボは激痛が走る場所」「かかとを器具で強く叩くべし」といった極端な言説が散見されますが、これは快眠メカニズムにおいて完全な誤りです。
第一に、就寝直前のツボ刺激は「痛気持ちいい(心地よさが勝る強さ)」にとどめる必要があります。昼間のマッサージであれば強い刺激で筋肉を解すアプローチも有効ですが、就寝前の目的は筋肉のコリ取りではなく神経系の沈静化です。強すぎる刺激は脳への侵害刺激(ストレス刺激)となり、かえって睡眠を遠ざけます。
第二に、失眠ツボ(かかと)への刺激法に関する誤解です。「失眠」はかかとの硬い角質層の下にあるため押しにくい部位ですが、尖った棒で強く突いたり強く叩きすぎると、かかとの脂肪組織や骨膜を痛めるリスクがあります。布団の中では、反対側の足のかかとを使って擦り合わせるように温めるか、親指の腹でじっくり圧迫するソフトなアプローチが最も効果的です。