東京の鰻店において「ひつまぶし」を看板料理として定着させた先駆的存在としても知られています。名古屋名物として知られるひつまぶしですが、同店では江戸前風にふっくらと蒸し上げた鰻を細かく刻み、お櫃に敷き詰めるスタイルを採用しています。
多くのファンを魅了するふきぬき名物ひつまぶしの食べ方は、4つの段階を経て異なる味の表情を楽しむのが王道の流儀です。
【ふきぬき流・ひつまぶしの4膳】
・一膳目(そのまま):しゃもじでお櫃を十字に4等分し、まずは茶碗によそって鰻とタレ、ご飯の純粋なハーモニーを堪能する。
・二膳目(薬味を添えて):刻みネギ、刻み海苔、練りワサビを乗せ、爽快な香味とともにさっぱりと味わう。
・三膳目(出汁茶漬け):特製の温かい白出汁をたっぷり注ぎ、薬味を散らして出汁茶漬けとしてかき込む。鰻の脂が出汁に溶け出し、濃厚な旨味が広がる至高の瞬間。
・四膳目(自分好みの締め):3通りのなかで最も気に入った食べ方をもう一度選び、最後の余韻に浸る。
一方で、鰻本来の力強さを豪快に味わいたい愛好家から絶大な支持を得ているのが、ふきぬき特上うな重の詳細まとめに見る重厚な仕立てです。大ぶりで肉厚な鰻を一尾半以上贅沢に使い、重箱の隅々まで隙間なく敷き詰めたビジュアルは圧巻のひとこと。箸を入れた瞬間に抵抗なくスッと切れる柔らかさと、溢れ出す旨味は、特別な日の会食や自分への最高のご褒美として選ばれ続けています。