1970年(昭和45年)の創業以来、松本市深志の地で半世紀以上にわたって愛され続けた民芸レストラン盛よし。松本民芸家具の重厚なテーブルと温かな照明、そして何より大皿から溢れんばかりの本格洋食で、学生から家族連れ、観光客まであらゆる層の思い出の場所となっていました。
転機が訪れたのは2023年3月のことでした。長年厨房に立ち続け、店の味を一代で築き上げた初代店主・須澤公泰さんが体調を崩して逝去。店を支えてきたご家族の高齢化や人手不足も重なり、惜しまれつつも53年の歴史に幕を下ろす決断が下されました。店頭のシャッターに閉店の張り紙が出されると、瞬く間に別れを惜しむ人々が集まり、貼り紙の周りは感謝のメッセージカードで埋め尽くされました。