近年では徒弟制度を介さず、タトゥースクールや独学からキャリアをスタートさせる層が増加しています。海外のオンラインチュートリアルやプロ用機材のEC流通が発達したことで、技術習得の初期ハードルは以前より下がりました。
タトゥースクールに通う場合、受講費用の相場は30万円〜150万円程度で、カリキュラム期間は数ヶ月から1年が主流です。衛生学、マシンの組み立て、人工皮膚を用いたドローイングなどを体系的に学べる点がメリットですが、スクール卒業=即プロとして通用するわけではなく、スタジオに所属するためのポートフォリオ作りや自主練習がさらに必要となります。
独学で挑む場合の練習方法は、以下のステップを踏むのが定石です。
- ステップ1:紙とデジタルでの徹底したドローイング(線のブレをなくす運筆練習)
- ステップ2:シリコン製の人工皮膚や豚皮を用いたマシン彫り練習(針の深度とスピードの感覚を掴む)
- ステップ3:自身の足や腕へのセルフタトゥー(痛みの伝わり方、皮膚の張り方、インクの定着具合を身をもって検証)
開業に必要な道具の初期費用としては、ロータリーマシンやパワーサプライ、滅菌器具、インク一式を含めて20万円〜50万円前後から揃えられます。独学は低コストで始められる反面、客観的な技術指導を受けられないため、間違った衛生管理や皮膚トラブルを起こすリスクと隣り合わせである点を強く認識しなければなりません。