海を渡った世界のフットボールシーンでも、11番を身にまとったスーパースターたちは、その圧倒的な個の力でフットボールの歴史を塗り替えてきました。彼らに共通するのは、戦術の枠組みに収まらない「規格外の破壊力」です。
象徴的なのが、ブラジルが生んだ至宝ネイマールです。名門サントス時代、ネイマールは背番号11を背負ってコパ・リベルタドーレスを制覇し、世界中に衝撃を与えました。後に移籍したバルセロナでも、リオネル・メッシが10番を背負っていたため11番を選択。現地メディアの取材に対して「左サイドから自由にボールを持ち出し、イマジネーションのままに仕掛ける感覚が自分には最も合っている」と語った通り、左ウイングからの変幻自在なステップと決定力で黄金期を支えました。
また、ウェールズの怪童ギャレス・ベイルがトッテナムやレアル・マドリードで見せた11番の躍動も記憶に新しいところです。DFを置き去りにする圧倒的なスプリント力と強烈な左足のシュートは、相手サポーターに絶望を植え付けました。さらに遡れば、マンチェスター・ユナイテッドで四半世紀にわたり左サイドを支配し続けたライアン・ギグスや、1994年アメリカW杯でブラジルを世界一に導いた稀代の点取り屋ロマーリオ(あえて好んで11番を着用)など、フットボール史の分岐点には常に背番号11の姿がありました。