大手検索エンジンや洗練されたポータルサイトが提供するグルメ情報や観光ガイドは、スポンサーへの配慮から当たり障りのない内容になりがちだ。そのアンチテーゼとして機能しているのが、地域密着型のローカルコミュニティ掲示板である。関西地方のユーザーは特に、本音と建前を明確に使い分ける傾向が強い。気取った宣伝文句よりも、「あそこの店は最近味が落ちた」「接客態度に難がある」といった忖度なしの生声を評価する。
この現象は、従来のWebメディア産業にも大きなインパクトを与えている。一般的な地域口コミメディアが評価経済の歪みによって信用を失う中、生々しい口コミが飛び交う掲示板が、結果として最も信頼される情報源になるという皮肉な逆転現象が起きているのだ。