タレントとしてのななもり。に批判的な視線を持つ専門家であっても、株式会社STPRの経営者・柏原真人の手腕を低く見積もる者はいません。休止期間中、彼は自らの存在を黒子に徹せしめながら、企業の強靭化を推し進めました。
東京・渋谷の超高層ビルに本社を構える同社は、自社スタジオの整備や音響・映像制作の内製化に巨額の先行投資を行いました。特筆すべきは、すとぷり一本足打法からの脱却です。自社レーベル「STPR Records」の運営のみならず、人気歌い手グループ「Knight A - 騎士A -」や「AMPTAKxCOLORS」らのプロデュース・マネジメントを手掛け、さらにはメタバースや海外展開を視野に入れた現地法人の設立など、矢継ぎ早に資本戦略を展開しました。
公式決算公告や事業レポートが示す通り、同社の売上規模は数十億円から百億円規模へと成長を遂げています。単なる「所属事務所」の枠を超え、IP(知的財産)の創出からマーチャンダイジング、XR技術を活用したライブソリューションまでを一貫して内製化するビジネスモデルは、2020年代後半の日本のエンタメ業界において特筆すべき成功モデルと評されています。この盤石な事業基盤を築き上げたことこそが、彼がエンタメ界の表舞台から完全に追放されず、強力なリーダーシップを取り戻せた最大の構造要因です。