実は水拭きNg?革ソファー手入れの真実と10年持たせるプロの極意

実は水拭きNg?革ソファー手入れの真実と10年持たせるプロの極意

実は水拭きNg?革ソファー手入れの真実と10年持たせるプロの極意についての最新情報をお届けします。

どれほど大切に扱っていても、ふとした瞬間に傷がついたり、湿気によって白カビが発生したりすることがあります。初期段階での的確な初期消火が、ソファーの寿命を左右します。

1. 表面の浅いひび割れ・擦れ傷のリカバリー

爪による引っかき傷や、乾燥の初期に見られる細かな白い線割れであれば、市販のリペアアイテムで十分に対処可能です。皮革補修用のリペアクリーム(サフィールのアドバンスウオッシュやレノベイティングカラー補修チューブなど)を傷周辺になじませ、完全に乾燥させたあとに専用クリームで保護します。

ただし、革の内部スポンジが見えるほどの裂け目や、十円玉以上の深層ひび割れについては、DIYでの補修は推奨されません。接着剤で無理に固めると革が岩のように硬くなり、座るたびに周囲の革を巻き込んで傷口が広がります。この段階に達した場合は、プロの革家具リペア工房へ部分張り替えや染め直しを依頼するのが結果として安上がりです。

2. 発生してしまった白カビの除去と油分再調整

湿気の多い梅雨時や風通しの悪い壁際で発生しやすい白カビ。ここで除菌用アルコールスプレーを直接吹きかけるのは避けてください。高濃度のアルコールは革の表面塗装(トップコート)を一瞬で溶かし、激しい色落ちやシミを引き起こします。

カビ取りの手順は以下の通りです:

まず乾いた布で表面のカビ菌を静かに拭き取ります(部屋の換気を行い、胞子を吸い込まないようマスクを着用)。次に、皮革専用の除菌・防カビクリーナーを柔らかい布に少量取り、優しく拭き上げます。完全に自然乾燥させた後、失われた水分と油分を補うため、防カビ剤配合の保革油(レザークリーム)をごく薄く塗り込みます。直射日光での天日干しは革の収縮を招くため、風通しの良い日陰で乾かすことが鉄則です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。