血液検査で何がわかる?数値異常の裏に潜む大病とがんリスクの真相

血液検査で何がわかる?数値異常の裏に潜む大病とがんリスクの真相

血液検査で何がわかる?数値異常の裏に潜む大病とがんリスクの真相の背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

医療機関や健診センターで受ける検査メニューには、目的に応じて緻密に設計された血液検査項目一覧が存在します。一般的に行われる検査は、大きく分けて「血球成分を調べる検査(血液学的検査)」と「血清成分を調べる検査(生化学的検査)」の2つの柱で構成されています。これらを網羅的に測定することで、血液検査でわかる病気の幅は感染症から内臓疾患、代謝異常に至るまで極めて多岐にわたります。

まず基礎となるのが、血液中の細胞成分を測定する血球計算と白血球数の把握です。血液の約45%を占める有形成分には、酸素を全身へ運搬する赤血球、病原体や異物から体を守る白血球、そして出血を止める血小板があります。赤血球数やヘモグロビン濃度の低下は鉄欠乏性貧血や消化管出血の兆候を捉え、白血球数の急激な増減は急性細菌感染症やアレルギー反応、重篤なケースでは白血病などの血液悪性腫瘍を疑う契機となります。

一方、液体成分である血漿・血清を分析する生化学検査では、タンパク質、電解質、酵素、脂質、糖分といった微量成分の濃度を測ります。心臓、肝臓、腎臓、膵臓などの細胞がダメージを受けると、内部の酵素が血中に漏出します。この「逸脱酵素」の動きを追跡することで、患者が痛みや違和感を覚える前の段階で、体内で進行しつつある機能不全を炙り出せるのです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。