2026年時点の栄養代謝学が浮き彫りにしたのは、「健康的な甘味料」というラベリングによる過剰摂取の罠だ。砂糖の害悪を警戒するあまり、てんさい糖なら安全だと信じ込んで日々の料理やスイーツ作りに惜しみなく使った結果、1日の総糖質摂取量が跳ね上がるケースが後を絶たない。
さらに見過ごされがちなのが、オリゴ糖の過剰摂取による消化器へのストレスだ。体質や腸内環境によっては、ラフィノースを一度に大量摂取すると腸内で急速に発酵ガスが発生し、激しい腹部膨満感や下痢、腹痛を引き起こす。いわゆるFODMAP(発酵性糖質)に過敏な過敏性腸症候群(IBS)の傾向がある人にとっては、良かれと思って選んだてんさい糖が、かえって日常的な体調不良の引き金になる皮肉な現実が存在する。