仏壇を設置するにあたって、古くからの仏事や家相において「避けるべき」とされる禁忌が存在します。これらは単なる迷信ではなく、日々の給仕(お参り)のしやすさや建物の保全、心理的な敬意に基づいた合理的な理由があります。
特に注意すべき仏壇の方角におけるNGや配置のタブーは、主に以下の4点に集約されます。
第一に、「北向き(北面南座)」の配置です。仏壇の正面が北を向き、お参りする人が南を向く形は、直射日光を避けられる利点があるものの、一般的には「北は衰退を招く」と嫌われる傾向があります。ただし、宗派や間取りの制約上やむを得ないケースもあり、絶対に不可というわけではありません。
第二に、「神棚との対面配置(向かい合わせ)」です。同じ部屋に仏壇と神棚を配置すること自体は問題ありませんが、向かい合わせに設置すると、一方を拝む際にもう一方にお尻を向ける形となり、礼を欠く状態(「合い向かい」と呼ばれる禁忌)になります。
第三に、「神棚と仏壇の上下配置(天地配置)」です。仏壇の上に神棚を重ねる、あるいは神棚の真下に仏壇を置く配置は、上下関係を生じさせるため避けるのが鉄則です。
第四に、「人が見下ろす位置や足元への配置」です。立ったり座ったりした際に、本尊や位牌の位置が参拝者の目線より極端に低くなる場所は、仏様を見下ろすことになり無礼にあたります。正座または立った姿勢で、本尊が目線より少し上になる高さを確保することが重要です。