リマという存在が日本中へ強烈なインパクトを与えた瞬間といえば、2019年から2020年にかけて配信・放送された『虹プロジェクト(Nizi Project)』の地域予選と東京合宿です。審査の冒頭、プロデューサーのJ.Y. Parkに対して自らが著名な音楽プロデューサーとモデルの娘であることを臆せず明かした上で、彼女はこう言い放ちました。
「私は両親の力ではなく、自分の力で最高になりたいです」
披露されたのは、自ら英語で作詞したオリジナルのラップと、小細工なしの卓越したドラムパフォーマンスでした。審査員であるJ.Y. Parkは、彼女の目線、リズム感、感情の乗せ方を即座に見抜き、「才能に恵まれているだけでなく、あなた自身が流した汗と努力がはっきりと見えます」と最大限の賛辞を送りました。この瞬間、「Zeebra娘」という色眼鏡は、「驚異的な才能を秘めたダイヤの原石」という評価へと完全に上書きされたのです。
合宿を通じて彼女が見せたのは、弱音を吐かないプロ意識と、他メンバーを支える包容力でした。ステージ上で見せる圧倒的なカリスマ性と、宿舎で見せる無邪気な素顔のギャップは、多くの視聴者を虜にし、最終順位3位という文句なしの成績でNiziUのメンバー入りを勝ち取りました。