日本特有の文化的表現や、身体にまつわる慣用表現を英語に直す際も、適切な膝の英語表現の選択が求められます。
1. 「膝枕」の英語表現
日本のアニメやドラマでおなじみの「膝枕」ですが、英語圏には直訳の「knee pillow」という単語は存在しません。膝枕とは、相手が座った状態(または横座り)の太ももに頭を乗せる行為であるため、lapを使って動詞句で表現します。
- She let him rest his head on her lap.(彼女は彼に膝枕をしてあげた)
- I fell asleep with my head on your lap.(あなたの膝枕で寝落ちしてしまった)
あえて名詞的に「lap pillow」と呼ぶ場合もありますが、これは市販の「膝の上に置いて使う読書用クッション」や、日本のカルチャーとして知られる特殊な枕グッズを指すケースが多いため、動作として説明するのが最も自然です。
2. 「膝掛け」の英語
冬場のオフィスやカフェで重宝する膝掛けブランケット。英語ではいくつかの言い方があります。
- lap blanket / lap rug:腰回りと太ももを覆う小型の毛布。
- throw / throw blanket:ソファーなどに掛けておく一般的なひざ掛け・小ぶりの毛布。
機内やホテルで「膝掛けをお借りできますか?」と頼む際は、「Could I have a lap blanket?」または単に「a blanket」で十分に伝わります。
3. 「膝小僧」と「膝の皿」の英語名
子どもの頃によく擦りむいた「膝小僧」や、骨としての「膝の皿」はどう表現するのでしょうか。解剖学的な正式名称と口語表現で使い分けられます。
- 膝の皿(口語):kneecap(ニーキャップ)
- 膝の皿(解剖学・医学名):patella(パテラ)
日常会話で「膝小僧を擦りむいた」と言いたいときは、「I scraped my knee.」または具体的に「I scraped my kneecap.」と言います。
4. 「膝をつく」英語表現
床に膝をつけたり、祈りや降伏、プロポーズの際に見られる動作には固定のイディオムがあります。
- on one's knees:両膝をついて(ひざまずいて)
- go down on one knee:(プロポーズなどで)片膝をつく
- fall to one's knees:(絶望や疲労で)その場に膝から崩れ落ちる
例として、「He went down on one knee and proposed to her.」(彼は片膝をついて彼女にプロポーズした)のように描写します。