強風が吹き荒れる磯場や、指先がかじかむ厳冬期の夜釣りにおいて、複雑な編み込みノットを組むのは現実的ではありません。今、ベテランからトーナメンターまで幅広く支持されているのが、簡単直結ノット2026年最新の代表格である「トリプルエイトノット(別名:3.5ノット)」です。
トリプルエイトノットの手順は極めてシンプルです。
まず、道糸とハリスの端部を15cmほど平行に重ね合わせます。重ねたラインを2本まとめて人差し指と親指でつまみ、輪(ループ)を作ります。その輪の中に、ラインの先端側ではなく「輪の反対側」をつまんだマルチピンセット、または自身の指を入れ、輪を3回転(あるいは3.5回転)ひねります。最後に、重ね合わせた道糸とハリスの先端をその輪の中に一度だけ通し、結び目を水や唾液でしっかり濡らしながら、本線と端線の計4本をゆっくり均等に締め込むだけです。
慣れれば目をつぶっていても10秒台で結束が完了し、すっぽ抜けが原理的に起きにくい構造を持っています。かつて初心者の王道とされた「電車結び」は、道糸とハリスの太さ(号数)に1号以上の差があると、細いラインのユニノット部が太いラインの結び目を乗り越えてすっぽ抜けるリスクを抱えていました。実釣テストにおける電車結び強度比較でも、号数差がある状況下ではトリプルエイトノットが安定して電車結びを10%以上上回る結束強度を叩き出しています。
一方で、道糸とハリスの号数がほぼ同じ(例:道糸2号に対してハリス1.75号〜2号)である場合、昔ながらのブラッドノット結び方が威力を発揮します。互いのラインを交互に4〜5回巻き付けて中央の隙間に交差して通すこのノットは、結び目が極めて小さく、磯竿のガイドを通す際も一切の引っ掛かりがありません。磯釣り道糸ハリス連結において、潮流抵抗を極限まで減らしたい場面では今なお最強の一角です。