最近では、AIが決算書を一瞬で要約してくれるツールが普及しました。非常に便利ですが、盲信は禁物です。AIは数値の増減をロジカルに説明してくれますが、その数字の「質」までは見抜けないことが多いからです。
例えば、ある企業が「構造改革費用」として特別損失を計上し、最終赤字になったとします。AIは「業績悪化」と判断するかもしれません。しかし、それが将来の成長に向けた膿出し(不採算部門の整理)であれば、翌期以降のV字回復のサインとなります。数字の背景にある経営者の「意図」を読み解く力は、依然として人間にしかありません。