骨付鳥が運ばれてくると、専用の銀皿の上には香ばしく焼き上がった肉とともに、黄金色の脂(チーユと肉汁が混ざり合った特製オイル)がたっぷりと溜まっています。この脂をどう楽しむかこそが、本場の流儀です。
まずは紙ナプキンで骨の持ち手部分をしっかり巻き、熱々のうちに豪快にかぶりつくのが基本です。途中で付け合わせの生キャベツをこのスパイシーな脂に浸して口直しとして味わいます。そして、骨付鳥を語る上で絶対に外せないのが「おにぎり(むすび)」の投入です。
多くの店舗で提供されているプレーンな三角おにぎりを、銀皿に溜まったニンニクと胡椒が効いた鶏油にたっぷりと浸して口に放り込む瞬間こそ、骨付鳥体験のクライマックスと言えます。米の甘みと動物性の濃厚なコク、スパイスの刺激が融合した味わいは、炭水化物と脂質の最高の協奏曲です。
また、地元香川ではテイクアウト(持ち帰り)文化が深く根付いています。クリスマスやお祝い事はもちろん、普段の晩酌用にもテイクアウトが重宝されており、冷めても電子レンジで軽く温めたあとにトースターや魚焼きグリルで皮目を焼き直せば、自宅でも出来立ての香ばしさを完全に復活させることができます。