地上波やDAZN、J SPORTSなどのライブ中継画面を通して伝わってくるベンチの様子は、チームが持つエネルギーのほんの一面に過ぎない。カメラのフレーム外で起きている出来事こそが、チームの強さを証明している。たとえば、失点してベンチに戻ってきた若手投手を真っ先に迎えるのは、監督やコーチ陣ではなく、ベテランの野手たちだ。
ベンチ内の誰もが下を向かない。失策した野手に対してベンチ全体から前向きな声が飛び、直後の攻撃で何としてでも取り返そうという凄まじい執念がダグアウトを満たす。派手なパフォーマンスの裏側に存在する、濃密で張り詰めたプロフェッショナルとしての空気感。中継カメラが捉えきれないダグアウトの劇的な結束力こそが、終盤の逆転劇を生み出す原動力となっている。