外食のあり方が本質的な本物志向へとシフトするなか、帝国ホテルのメインダイニングとして揺るぎない存在感を放つのが鉄板焼「嘉門」だ。今回の独占取材で明らかになったのは、さらなる高みを目指すシェフたちの並々ならぬこだわりである。
厳選された極上黒毛和牛は、仕入れの段階から血統や肥育環境に至るまで徹底的に吟味されている。鉄板に向かうシェフの視線は鋭い。肉の厚み、脂のサシの入り方、当日の気温や湿度まで考慮し、ミリ単位の精度で火入れを行う。表面はカリッと香ばしく、内側にはしっとりと旨味が閉じ込められる。口に入れた瞬間に広がる肉汁の甘みは、まさに職人技の結晶と言えるだろう。最新取材プランとして登場するコースでは、季節の仕入れに応じた限定部位や、希少な旬の野菜が惜しみなく投入され、訪れるたびに新しい驚きを与えてくれる。