岡山県瀬戸内市邑久町。のどかな田んぼが広がる一角に、巨大なプレハブ倉庫が鎮座している。足を踏み入れた瞬間、誰もが息をのむ。床面積およそ2,500平方メートル。視界の端から端まで埋め尽くす駄菓子の山。「日本一のだがし売場」と名付けられたこの場所は、まさに大人の童心を容赦なく揺さぶるワンダーランドだ。
運営を手がけるのは、長年この地で菓子卸売業を営んできた株式会社大町。代表取締役の秋山秀行氏が「子どもたちに本気でワクワクできる場所を遺したい」と立ち上げた施設だ。店内には数千種類に及ぶ商品が整然と並び、10円のガムから巨大な箱買い用スナックまでが所狭しと積まれている。秋山氏が掲げた「おかし売り場を通じて笑顔を広げる」という信念は、いまや年間数十万人を動員する巨大なエネルギーへと結実した。