潮目が大きく変わるきっかけとなったのが、大ヒットコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』の台頭だ。実在の競走馬を擬人化したこの作品は、これまで競馬に触れてこなかった若年層やZ世代をターフへと呼び寄せた。ファン層の拡大は、単に馬券の発行額を伸ばしただけにとどまらない。
専門情報サイトのnetkeiba.comやYouTubeなどの動画プラットフォームでは、推し馬の「引退後の馬生」を心配する投稿が急増した。ファンが自発的に愛馬の追跡調査を行い、殺処分や肥育場へ送られた可能性をSNSで共有する現象が当たり前になったのだ。ゲームへの愛着が、過酷な現実に光を当てる強い原動力となっている。