「専業主婦は憲法違反?」勤労の義務と税制優遇をめぐる対立の真相

「専業主婦は憲法違反?」勤労の義務と税制優遇をめぐる対立の真相

「専業主婦は憲法違反?」勤労の義務と税制優遇をめぐる対立の真相の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

専業主婦を「税金を払わず社会にタダ乗りしている」と批判する声に対し、経済学的な観点から反論を展開する研究も増えている。内閣府の試算や学術機関が発表する「家事労働価値算定モデル」によれば、育児・介護・料理・掃除といった無償労働を市場価格に換算した場合、その経済的価値は年換算で数百万円にのぼる。

もし家庭内でのケア労働を外部サービスに全面的に依存すれば、巨額のコストが発生する。専業主婦の労働は市場の対価(給与)として可視化されないだけで、間違いなく社会の基盤を支える実体的な「生産活動」なのだ。税制上の扶養制度が優遇に見えるのは、この無償労働が本来もつ経済的貢献を間接的に評価・補填してきた結果だとも言える。数字に表れない価値を無視した批判は、あまりに短視眼的だと言わざるを得ない。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。