『Diamonds』の社会現象を語る上で絶対に外せないのが、8cmシングルのカップリング(B面)に収録された『M』の存在です。
ドラムスの富田京子が自身の失恋体験をリアルに綴った歌詞に、奥居香が涙を誘う珠玉のメロディを乗せたこのバラードは、シングルA面曲に匹敵する、あるいはそれ以上の支持を集めることになります。「いつも一緒にいたかった」「となりにいてくれた頃フェンス越しに手を振るあなた」といった痛切なフレーズは、多くのリスナーの胸を締め付けました。
疾走感あふれる最高のポジティブ・ロック『Diamonds』と、失恋ソングの最高峰として現在もカラオケ定番曲の上位に君臨する『M』。この奇跡の2曲が1枚のシングルに収められていたことこそが、レコード店での爆発的なロングセラーを牽引した決定的な要因でした。