ガンダムゲームの対戦シーンにおいて、その名前を知らない者はいないとされるほど強い爪痕を残してきた存在が「進撃の鉄屑」です。アーケードから家庭用へと熱狂が引き継がれ、現在も全国のゲームセンターで激戦が繰り広げられている『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト(オバブ)』およびその前身タイトルにおいて、独特のネーミングセンスと先鋭的なプレイスタイルで一躍脚光を浴びました。
その名称の由来は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する主人公機バルバトスや鉄華団の泥臭い戦いぶり、いわゆる「鉄屑」と蔑まれながらも前進を続ける機体群の美学にあります。EXVS界隈において、環境最上位と呼ばれる強機体(メタ機体)に敢えて乗らず、ピーキーな性能を持つ鉄血系機体や近接特化機体を極限まで使い倒す実況動画がYouTube上に投稿されるや否や、コアな格闘ゲームファンから「見応えが桁違い」「立ち回りが常軌を逸している」と熱烈な支持を集めました。
しかし、ネットカルチャーにおける知名度の上昇は、同時に強烈な賛否両論の渦を生み出します。単なる熟練プレイヤーの枠にとどまらず、辛口なゲーム批評や対戦相手への容赦ないコメントを織り交ぜた動画スタイルが、後述する激しい議論やコミュニティ内の摩擦を引き起こす火種となっていきました。