一般社団法人十和田奥入瀬観光機構が進める滞在型観光の推進により、夜の街歩きや飲食の選択肢は着実に広がりを見せている。日中の自然アクティビティを終えた観光客を、いかに夜の街へ引き込み、滞在全体の満足度を高めるか。その試みは、深夜営業を行う飲食店やバーシーンの活性化にも結びついている。
夜10時を過ぎ、一次会の喧騒が引いた後に開くBARの重厚な扉。地元のクラフトジンや東北の銘酒を揃えるオーセンティックバーから、地元の人々が締めの一杯を求めて集うラーメン店や蕎麦処まで、街は深夜にかけてもうひとつの顔を見せる。単なる食事の場を超えて、旅人とローカルが自然に言葉を交わすサードプレイスが、十和田の夜の輪郭をより魅力的なものにしている。