国税専門官はやめとけ?年収・離職率の実態と倍率・出世事情の全貌

国税専門官はやめとけ?年収・離職率の実態と倍率・出世事情の全貌

国税専門官はやめとけ?年収・離職率の実態と倍率・出世事情の全貌について詳しく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

国税専門官のキャリアを語る上で欠かせないのが、埼玉県和光市などにある税務大学校での全寮制研修です。

採用試験に合格すると、まず約3ヶ月間の「専門官基礎研修」を受けます。憲法、民法、簿記、会計学、税法全般を朝から夕方まで徹底的に叩き込まれる過密カリキュラムです。起床から点呼、食事、消灯に至るまで規則正しい集団生活が義務付けられており、大学時代の自由な生活との落差から「まるで自衛隊のようだ」と表現する受講生も少なくありません。しかし、この研修で同期と苦楽を共にすることで、生涯にわたる強固なネットワークが形成されます。

出世事情に関しては、「国家総合職(キャリア組)以外は出世できないのではないか」「旧帝大や早慶以外の学歴フィルターがあるのではないか」という懸念がよく聞かれます。

結論から言えば、国税組織は公務員組織の中でも屈指の「実力主義」です。採用後は「専科(大卒専門官採用)」と「普通科(高卒採用)」の枠組みこそ存在しますが、大学名による派閥や学歴差別はほぼ見られません。税務大学校での成績、配属先での調査実績、周囲との折衝力、そして中堅期に選考される「専攻科研修」や「国際捜査研修」への選抜実績によって昇進スピードが決まります。

大卒専門官の採用者であっても、実力と統率力次第で税務署長や国税局の部長ポスト、さらには本省の重要ポストへ到達する道が十分に用意されています。また、税務職員として通算23年以上勤務(一定の研修修了要件あり)することで税理士試験が全科目免除され、税理士資格を取得できる特権は、定年後のセカンドキャリアにおいても絶大なアドバンテージとなります。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。