寿志亭の看板を背負う絶対的エースが、来店客の7割以上が注文する名物の海鮮丼です。運ばれてきた瞬間に視界を覆うのは、丼の白米を完全に覆い隠し、器からはみ出さんばかりに盛り付けられた多種多様な刺身の山です。マグロ、ハマチ、サーモン、タイ、ホタテ、イクラなど、その日に仕入れられた選りすぐりの魚介が惜しげもなく重なり合っています。
「寿志亭 市場の食堂」のメニュー構成は、海鮮丼単体に留まりません。日替わりの刺身定食、市場ならではの豪快なフライ定食、さらには熟練の技が光る握り寿司セットまで幅広く網羅されています。いずれのメニューも小鉢や味噌汁がセットになっており、市場で働くプロの胃袋を満たしてきたDNAが隅々まで息づいています。
驚嘆すべきはその値段設定です。昨今の物価高騰や漁獲量の変動により、都市部や海沿いの観光市場では海鮮丼1杯が2,500円〜3,500円に達することも珍しくない中、寿志亭では1,000円台半ば〜2,000円前後という驚くべき価格帯を維持しています。単なるデカ盛りではなく、一切れごとの厚みと鮮度管理が行き届いている点こそ、リピーターが後を絶たない本質的な要因です。