南海トラフがなかなか起きない理由は?80%の罠と2026年最新警戒

南海トラフがなかなか起きない理由は?80%の罠と2026年最新警戒

南海トラフがなかなか起きない理由は?80%の罠と2026年最新警戒の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

Q1:なぜ「30年以内に80%」と言われ続けているのに、数字が上がったり下がったりしないのですか?
A1:地震本部の確率は毎年少しずつ見直されており、時間の経過とともにわずかずつ上昇しています(以前の70%から70〜80%へ推移)。ただし、算出に使われているモデルの特性上、急激に90%や100%に跳ね上がる設計にはなっていません。大衆向けには分かりやすさを重視して「約80%」という表現が継続して用いられているため、数字が固定されているような錯覚を生んでいます。

Q2:一部の専門家が「南海トラフ地震は起きない」と主張しているのは本当ですか?
A2:地震学の主流派で「南海トラフ地震そのものが起きない」と主張する研究者は皆無です。議論の焦点は「時間予測モデルによる80%という確率の出し方が非科学的である」という算定根拠への批判であり、過去の地質データから見てM8クラスの海溝型地震が将来確実に再来すること自体は、全研究者の間で完全に合意されています。「確率の計算式への批判」が、ネット上で「地震自体が起きない説」へと歪曲されて伝わっているのが実情です。

Q3:2024年の臨時情報のように、事前に確実な予知ができるのですか?
A3:現代の地震学において、地震の「日時・場所・規模」をピンポイントで事前予測する「確知的な予知」は不可能です。南海トラフ地震臨時情報は予知ではなく、「半割れ(東側か西側が先に破壊されたケース)」や「大規模な前兆滑り」が起きた際に、普段よりも後発地震の確率が相対的に上がった状態を知らせる警戒情報です。臨時情報が出ないまま突発的に本震が発生する「突発型」の可能性も十分にあります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。