1927年の開業以来、比叡山の足として走り続けてきた歴史的インフラが、大きな転換点を迎えている。昭和初期の面影を残すレトロな駅舎や車体はそのままに、内部の駆動システムや使用電力の大幅なクリーン化が達成された。観光客の増加に伴う環境負荷を最小限に抑えるため、地元のクリーンエネルギーを活用した運行体制へとシフトしているのだ。
この取り組みは、持続可能な観光(サステナブルツーリズム)を重視するヨーロッパからのインバウンド客からも高く評価されている。歴史を守ることと、未来の地球環境を守ることは矛盾しない。その好例として、今や全国のローカル鉄道やケーブルカーのモデルケースとなりつつある。