ストマ交換の看護手順とコツ|漏れ・皮膚障害を防ぐ最新ケア完全版

ストマ交換の看護手順とコツ|漏れ・皮膚障害を防ぐ最新ケア完全版

ストマ交換の看護手順とコツ|漏れ・皮膚障害を防ぐ最新ケア完全版の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

愛護的で確実なストーマパウチ交換手順を踏むことは、患者の身体的苦痛を和らげるだけでなく、面板の密着性を最大限に高めるための前提条件となります。手順ごとの勘所を押さえることで、交換時の失敗を未然に防ぐことができます。

まず、剥離時の鉄則は「面板を引っ張るのではなく、皮膚を優しく押し下げる(プッシュダウン法)」ことです。この際、剥離剤の使い方と注意点を正しく把握しておく必要があります。粘着面と皮膚の境界に剥離スプレーや剥離ワイプを浸透させ、粘着力を中和しながらゆっくりと剥がします。無理に引き剥がすと角質層が過剰に剥離され、皮膚剥離(MARSI)の原因となります。

続いて重要なのが、ストーマ洗浄方法のコツです。皮膚の皮脂膜を守りながら排泄物残渣を除去するため、以下のポイントを徹底します。

  • 弱酸性洗浄料の十分な泡立て:泡をクッションにして、指の腹でストーマ周囲を円を描くように優しく洗います。ガーゼやタオルでゴシゴシ擦る行為は微小な創傷を作るため厳禁です。
  • 微温湯での完全なすすぎ:石鹸成分が皮膚に残ると接触皮膚炎の原因になるため、38〜40℃程度の微温湯で十分に洗い流します。
  • 徹底した水分除去:水分が残っていると面板の粘着力が著しく低下します。柔らかい不織布やペーパータオルで押さえるように拭き、完全に乾燥させます。

皮膚が清潔で乾いた状態になったら、あらかじめストーマ基部のサイズ・形状に合わせてカット(実サイズより1〜2mm程度大きめが目安)した面板を、皺を伸ばしながら密着させます。貼付後は手のひらで1〜2分間優しく圧迫し、体温で皮膚保護剤の初期粘着力を活性化させることが密着の秘訣です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。