ここ数年、レッドカーペットや公式イベントに登場するたび、SNS上で「別人のように痩せた」「以前と顔立ちの印象が違う」といった声が絶え間なく寄せられてきました。特に日本のファンコミュニティやX(旧Twitter)上では、全盛期の健康的で快活なイメージとのギャップに戸惑う投稿が散見されます。
しかし、この外見の変化を単なる「病的な激痩せ」や「行き過ぎた美容整形」と断じるのは早計です。その背景には、アリアナ自身が公の場で自ら告白した極めて深刻な健康上のパラダイムシフトが存在します。
2023年春、体型批判が過熱したことを受けてアリアナは自身の公式TikTokを通じて約3分間に及ぶ異例のメッセージ動画をノーメイクで公開しました。その中で彼女は、メディアや大衆が「健康的で理想的だった」と称賛していた過去の姿について、次のように赤裸々に語っています。
「みんなが『健康的だった』と振り返る当時の私は、人生で最も不健康な状態でした。多量の抗うつ薬を服用し、その上でお酒を飲み、最悪の食生活を送っていた時期だったのです。他人が他人の身体について良い悪いを評価するのをやめるべきです。誰がどんな内面や健康の葛藤を抱えているのか、外側からは決して見えないのだから」
公の場で見せたこの毅然としたメッセージは、過酷なエンタメ界で心身を削りながら歌い続けていた過去と決別し、医師や専門家のサポートを受けながら本来のナチュラルで健康な代謝バランスを取り戻した証拠でした。痩身化と見えた輪郭の変化は、かつて鬱や過度のストレスによるむくみを抱えていた身体がリセットされた結果でもあります。
さらに「顔が変わった」という印象を決定づけたのが、映画『ウィキッド』で演じた善い魔女・グリンダ役への徹底的な役作りです。トレードマークだったダークブラウンの髪と太いアイラインを封印し、眉毛まで脱色したハイトーンのプラチナブロンドへと移行したことで、顔全体のコントラストが激変しました。
また、米『Vogue』誌のビューティ動画インタビューにおいて彼女は、過去に大量のリップフィラーやボトックス注射を受けていた事実を告白しつつ、「メイクを自分を守るシールド(盾)として使っていたけれど、2018年に注入治療をすべてやめました。これからは年齢を重ねて刻まれる笑いジワをそのまま愛していきたい」と涙ぐみながら明かしています。人工的なボリューム付与をやめ、引き算のセルフケアへと舵を切ったことが、現在の成熟した透明感あふれる美しさを生み出した本質です。