「善意で作られたものだからこそ、捨てることもできずに押し入れの奥でホコリをかぶっている」――。大手ポータルサイトのコミュニティ掲示板や知恵袋、SNSの投稿を検証すると、卒団記念品に対するリアルな嘆きが数多く寄せられています。取材班が過去3年以内に少年団を卒団した家庭にヒアリングを行ったところ、選定担当者と受取側の間に生じる「決定的な意識のズレ」が浮き彫りになりました。
失敗談の筆頭に挙げられるのが、巨大すぎるトロフィーや記念盾、フルネームと顔写真が大きくプリントされた大皿です。小学生の当時は嬉しくても、中学生になって自我が芽生え、部活動やクラブチームへ進むにつれて「自室に飾るのは恥ずかしい」と感じる子どもが急増します。また、保護者視点でも「インテリアに合わず、掃除の邪魔になる」「破損したときの処分に罪悪感が伴う」という切実な声が聞かれます。
さらに見落とされがちなのが、低品質なノーブランド品やサイズが限定される衣料品です。「小学生時代の背番号やチームロゴが胸に大きく入ったTシャツやピステをもらったが、進学先では別チームの規約があり練習着として一切使えなかった」という証言もありました。記念品選びで後悔を避ける最大の原則は、贈り手の「記念に残したいという自己満足」を排し、受け取り手が「次のステージの日常で自然に使えるか」という使い手目線に立ち返ることに尽きます。