主宰者・戸塚宏氏の動向と教育論の現在地
出所後も一貫して自らの教育理論を曲げてこなかった戸塚宏氏。1940年生まれの同氏はすでに80代半ばを超えています。年齢的な側面から、海に入って直接怒号を浴びせる肉体的な先頭指揮からは退き、定期的な講演会、YouTubeなどネットメディアへの出演、あるいは執筆活動を通じた自説の発信が活動の中心となっています。
同氏が主張する「脳幹論」——すなわち、甘やかされた現代人の大脳優位による精神疾患を、生命の危機状態(ヨットによる自然との対峙)に追い込むことで脳幹を覚醒させ克服させるという持論は、出所後も変わっていません。しかし、この理論に対する日本精神神経学会や医学界からの学術的是認は得られておらず、独自の教育信念にとどまっています。
世論・ネットコミュニティにおける評判と口コミ
SNSやネット掲示板、Q&Aサイトなどにおける戸塚ヨットスクール ネットの反応は、時代とともに明暗がはっきりと分かれています。
批判的な論調としては、「暴力で支配する構造は現代のコンプライアンスや人権意識と完全に乖離している」「過去の死亡事故を反省していない姿勢を受け入れられない」という意見が8割以上を占めます。一方で、ごく一部ではありますが「家庭内暴力によって家庭崩壊の極限まで追い詰められた親にとっては、最後の防波堤に見えてしまう」「引きこもり支援に決定打がない中での強硬手段を完全に否定できない」といった、八方塞がりになった保護者側からの悲痛な共感が散見されることも事実です。