他人の失敗を見て自分まで辛くなる決定的な原因として、脳科学と心理気質の両面からアプローチが進んでいます。鍵を握るのは、他者の行動を見て自分のことのようにシミュレーションする脳の神経細胞ミラーニューロンの働きです。
ミラーニューロンは本来、他人の動きを真似て学習したり危険を予測したりするための機能ですが、この神経ネットワークの活動が過剰になると、他人の羞恥心や緊張を自分の体験として脳が強烈に再現してしまいます。
さらに、生まれつき刺激に敏感で洞察力に優れたHSP(Highly Sensitive Person)の気質を持つ人は、場の空気感や相手の微細な表情の変化を無意識にキャッチします。五感からの情報量が多く感情移入の度合いが深いため、他人の気まずい場面に遭遇した際のダメージが人一倍大きくなりやすいという心理的背景が存在します。