まず結論からお伝えすると、狭心症の読み方は「きょうしんしょう」が正解です。「狭」を「せま」と訓読みして「せましんしょう」と読まれることもありますが、医学用語・一般呼称ともに音読みの「きょう」を用います。
言葉の意味を紐解くと、文字通り「心臓の血管が狭くなる病気」です。心臓は全身へ血液を送り出すポンプの役割を果たしていますが、心臓自体の筋肉(心筋)も休むことなく酸素や栄養を取り込まなければ動き続けられません。その心筋へ血液を供給しているのが、冠のように心臓を取り巻く「冠動脈」と呼ばれる血管です。
狭心症とは、動脈硬化や血管の異常な痙攣(けいれん)によってこの冠動脈が細くなり、一時的に心筋が必要とする酸素が不足する(虚血状態に陥る)病態を指します。血管が完全に塞がってしまうわけではないため、安静にしていれば血流が回復し、症状が数分から十数分でおさまる点が特徴です。