歴史の転換点という視点からも、11月1日は数多くの画期的な出来事が起きた日付として教科書に刻まれています。政治、金融、科学技術、メディアの各分野において、社会の枠組みを一新する動きがこの日に始まりました。
国際政治における最大の出来事の一つが、1993年11月1日のマーストリヒト条約発効です。これにより欧州共同体(EC)から発展する形で欧州連合(EU)が正式に発足しました。共通市場の確立と共通通貨ユーロの創設に向けた巨大な政治統合は、冷戦後の国際秩序を再定義する歴史的ステップとなりました。
日本国内の日常生活に直結する出来事としては、2004年11月1日の日本銀行券改刷(新紙幣発行)が挙げられます。野口英世(千円札)、樋口一葉(五千円札)、福澤諭吉(新デザイン一万円札)が登場し、ホログラム技術などの最新の偽造防止策が導入されました。街中のATMや自動販売機の改修工事が一斉に行われた当時の光景は、人々の記憶に深く残っています。
さらに時代を遡ると、1928年11月1日にはNHKラジオで「国民保健体操」の放送が開始されました。これこそが、現在も日本人の健康維持に親しまれている「ラジオ体操」の原点です。また科学技術と軍事の影の歴史として、1952年11月1日にはアメリカ軍が太平洋のエニウェトク環礁で世界初の大規模水爆実験(アイビー作戦「マイク」)を敢行し、核開発競争に暗い影を落としました。近年では2022年11月1日に愛知県で「ジブリパーク」が開園するなど、新たな文化発信の起点としても記憶されています。