北区立中央図書館の魅力解剖!赤レンガの歴史から自習室・カフェまで徹底調査

北区立中央図書館の魅力解剖!赤レンガの歴史から自習室・カフェまで徹底調査

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北区立中央図書館が多くの人を魅了してやまない最大の理由は、足を踏み入れた瞬間に広がる「歴史的ヘリテージと近代建築の鮮やかな融合」にあります。本館の一部を構成する赤レンガ棟は、もともと1919年(大正8年)に竣工した旧陸軍東京砲兵工廠銃包製造所(のちの東京第一陸軍造兵廠)の建物です。第二次世界大戦後は米軍に接収され、補給部隊の施設(王子キャンプ)として使用されていた歴史を持っています。

日本が辿った激動の近現代史を物語るこの軍事遺産は、米軍からの返還後、解体の危機に瀕しながらも区民や専門家の熱心な保存運動によって保存が決定。2008年、赤レンガの躯体を耐震補強しながらそのまま残し、ガラス張りの新館とシームレスに結合する形で「知の拠点」として再生を遂げました。

赤レンガ倉庫の内部に入ると、重厚な煉瓦壁や木製トラスの屋根組み、漆喰の内壁がそのまま現れます。大正期のクラフトマンシップが放つ陰影と、新館の全面ガラスから差し込む自然光が織りなすコントラストは、一般的なコンクリート造の図書館では決して味わえない独特の静けさと温かさを生み出しています。ただ本棚が並ぶハコモノではなく、空間そのものがひとつの文化財であり、訪れる者に深い知的刺激と安らぎを与えることこそが、平日・休日を問わず人が集まり続ける決定的な要因です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。