タブロイド紙は長年にわたり「マイケルは100回以上整形した」「鼻が崩壊して義鼻をつけている」といったセンセーショナルな噂を撒き散らしました。しかし、生前のマイケルを治療した形成外科医や皮膚科医の証言を検証すると、実態は大きく異なります。
専属の皮膚科医であったアーノルド・クライン医師らは、マイケルの顔の皮膚が尋常性白斑とループス(膠原病)によって極めて脆弱になっていたことを証言しています。病変部の組織欠損を補うためのヒアルロン酸注入やレーザー治療、傷跡の修復処置が「度重なる美容整形」として曲解されて報道されていた側面が強いのが実情です。
ジャクソン5時代のあどけない少年期の写真と、後年の研ぎ澄まされた容貌を比較すると劇的な変化に見えますが、そこには極端なベジタリアン食による急激な体重減少、過酷なダンスレッスンによる体脂肪の極小化、加齢、そしてメイクアップ技術の進化が重なっていました。決して気まぐれな美容整形の繰り返しだけで形成されたものではなかったのです。