大相撲「溜席」の全貌|チケット入手裏ワザや妖精の正体と厳格ルール

大相撲「溜席」の全貌|チケット入手裏ワザや妖精の正体と厳格ルール

大相撲「溜席」の全貌|チケット入手裏ワザや妖精の正体と厳格ルールにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

溜席で観戦する権利を手に入れたとしても、一般のスポーツ観戦感覚で足を運ぶと手痛い洗礼を受けることになります。土俵のすぐそばに位置する溜席には、日本相撲協会が定めた極めて厳格な独自ルールが存在します。

第一に、溜席内での飲食は完全禁止です。水分補給のための一口程度のお茶すら自席では許されず、飲食を行う場合は必ずエントランスや通路の所定エリアまで移動しなければなりません。この飲食禁止の理由は、土俵が神聖な結界であるという伝統的側面に加え、飲食に気を取られて力士の転落に気付くのが遅れる事故を防ぐためです。

第二に、写真撮影とスマートフォンの使用規則です。取組中の撮影や携帯電話での通話、画面を高く掲げる行為は固く禁じられています。フラッシュ撮影は力士の視界を奪い大怪我につながる危険があるため厳禁です。また、座席での通話はもちろん、着信音を鳴らすことも進行の妨げとして厳しく注意されます。

第三に、溜席の座布団の持ち帰りは一切不可です。マス席の記念座布団付きプランと混同されることが多いですが、溜席の座布団は相撲協会の常設備品であり、持ち去る行為は窃盗に該当します。

服装(ドレスコード)に関しても配慮が求められます。厳格なスーツ着用義務まではないものの、テレビ中継に常時映り込む位置であるため、派手すぎる露出狂的な衣装、視界を遮る大きな帽子、過度なメッセージ性を持つプラカード類は入場を断られるか脱衣を促されます。多くの観客は清潔感のある和服やスマートカジュアルで観戦するのが暗黙のマナーとなっています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。