彼が築き上げた役者としてのポジションは、圧倒的な実力と努力の賜物だ。日本テレビの『火曜サスペンス劇場』で一躍脚光を浴び、『小京都ミステリー』シリーズなど歴史に残る名作で主演を務めた。フジテレビをはじめとする各局の2時間ドラマでも引っ張りだことなり、いつしか「サスペンスドラマの帝王」という不動の称号を手にするに至る。
撮影現場での彼は、共演者やスタッフへの気配りを絶対に欠かさない人情派として知られている。父親譲りの気品と天性の包容力は、過酷なロケ現場でも周囲を和ませてきた。「プライベートでどんな苦境にあってもカメラの前では一切それを出さないプロ根性には頭が下がる」と、長年仕事をつづけたプロデューサーは語る。劇中の紳士的な立ち振る舞いは、決して作られたものではなく彼の本質そのものなのだ。